こんにちは、ヤンディです。今回は大人向けにオススメの一冊『怒らない 禅の作法』の紹介です。
常に接する怒りや不安
誰でも一度は経験したことのある「うまくいかないことへの怒りや不安」。子供を育てていても痛感しますが、親が思った通りに子供は行動も成長もしてくれません。こんなに何回も言ってるのに…。という気持ちから生じる怒りがわきたってくる。

子育て前であれば妊娠中の旦那さんに対してや、男性・女性と問わず職場で同じような経験をされているのではないでしょうか。そんな方に是非一度読んでいただきたい本です。
私自身、会社では社外のお客さんだけではなく社内の人間関係にも振り回されながら、仕事をしてきました。そんな私が一番多く悩んだのは、やはり対人関係です。
自分一人ですべてを決めて、好きに仕事ができるわけではありません。自分だけの悩みであれば、自分の能力不足のせいだと割り切ることもできるのですが、悩みの根本に他人という要素が入ってくるとそうもいきません。
「なんであの人はわかってくれないんだろう」「あの人のせいで自分はこんなに苦しんでいる」「あの人がいなくなればもっと楽になるのに」などです。そんな苦しみは悩んでも悩んでも解決なんてしないので、どんどん塞ぎこんでいくという具合です。
心の支えに
この本の中では難しい四文字熟語のような仏教用語がいくつも出てきますが、用語ではなくその言葉が表す意味を感じ取ってもらえればと思います。「自分ではどうしようもないことには苛立たない」、「人はそれぞれ違うと認める」「人はみな完璧なんかじゃない」など、当然だと思うことでも本を読むことで改めてハッとさせられます。つまりは「気持ちの持ち方」という言葉に集約されるのだと思います。
自分が生きていく中で、一つの柱にしていく考え方。そうしたものを、心のどこか片隅にでも置きながら毎日を過ごすことの大事さを痛感しました。
日頃の忙しさのなかで、毎日ずっとこの本に書かれていることを心に留め置いて、何か起きたときには怒りを静めるなんて生き方は修行僧じゃないので正直無理です。でも、ふと一人になったときや悩んだときにでも、この本に書かれていたことをふと思いだすだけで、少しでも怒りや不安の逃げ場所が生まれます。
さいごに
この社会は考えかた次第で楽に生きられます!なんて、きれいごとを言うつもりなんかありません。少なくとも自分の考え方次第でものの見え方は違ってくると思います。子育て中の親に限らず、どの大人にもこの本は一度読んでほしい1冊です。
![]() | 価格:572円 |

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